2025-01-01 00:00:00
ミニ大通の窓辺から 2025
【アボンヌモンについて】
アボンヌモンとは、フランス語でサブスクリプションというほどの意味で、店舗や事務所といった場所への花飾りの定期契約のことです。ご依頼を受ければ、まず下見をして、その空間でしか出来ない花飾りをご提案いたします。
たとえば、こちらのリストランテ/バーでは、その天井高を生かして、以前この欄でもご紹介したツェツェの「なまけものの花器」に花を飾ることを思いつきました。実際に食事をしながら閃いた花飾りのアイデアです。
過日、その考えを歌にしたので、ちょっと詠んでみましょうか。新年ですし。(2025.1)
肘掛け椅子(フォトゥイユ)に腰おろす仰ぎみれば緑を纏った「なまけもの」
【私の花器コレクション・13】
最近よく見かける「ディアボロ」という名の花器を知ったのは、今から25年ほど前のことで、四角い形のガラス器の中央に、大道芸が使う空中独楽のような窪みが花留めとなった花器です。奥行きもあって、花を投げ入れることも束を飾ることもできます。
デザインしたのはプロダクトデザイナーのマリアンヌ・ゲタンです。彼女は、当時パリにあった花屋「クリスチャン・トルチュ」のために、様々な花器を展開していますが、この「ディアボロ」は人気が高く、数年前に再販されて、現在でも手に入れることができます。
ちなみに、この写真左の透明な方は、スペインのメーカーから2010年頃に販売されたものですが、程なく販売中止になりました。その後、「ディアボロ」にはクリスチャン・トルチュのロゴが入ったのもこの一件があったからかもしれません。(2025.2)