2025-07-01 00:00:00
ミニ大通の窓辺から
【ユリについて】
「カサブランカ」といえば、モロッコの都市を舞台にした映画を思い出す方が多いのかもしれませんが、花好きにとってはユリの品種として良く知られています。オリエンタル・リリーと呼ばれる白い大輪の品種です。
また「マルコポーロ」と聞けば、マリーアジュ・フレールの紅茶をまず思い浮かぶ方もいるでしょうが、花屋にとっては、「カサブランカ」とともに一時代を築いた、淡いピンクのユリの名として、懐かしさを誘う響きでもあります。どちらも今ではすっかり見かけることが少なくなりました。
代わって市場に並ぶのは、花粉の出ない八重咲きの品種「ハンバー」です。香りはなお強く、人によっては好みは分かれますが、凛とした姿には夏の魅力があります。ブーケにするなら、ヨウシュヤマゴボウとの組み合わせが一番です。(2025.7)