2023-02-28 15:00:00

ミニ大通の並木から(2023.2〜

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【ラナンキュラスをコルシカ風に】

 

アプリコット色のラナンキュラスに、緑色のヘレボラス、それにオリーブの枝葉を加えれば、ラナンキュラスのコルシカ風の完成です。このブーケは花材が揃う期間が限られているため、2月のレッスンによく登場します。

 

コルシカ風とは緑色のヘレボラスとオリーブをブーケに加えた時の勝手な呼称です。どちらもコルシカ島に自生しているのでそう名付けました。もっとも、近年使っている品種のフェチダスは厳密にいえばコルシカ島原産でないというのはここだけの話。

 

ちなみに、このコルシカ風に限らず、19世紀風、田舎風、バロック風と、レッスンのタイトルは時に料理のメニューのような表記にしています。これは、ブーケ作りにはレシピがあって、料理に近いものと考えているからです。(2023.2)

 

 

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【雪どけのリース】

笹葉のユーカリを土台に差し込み、オリーブとミモザを少し加えて、仕上げにハゴロモジャスミンとアイビーを絡めれば、雪どけのリースの完成です。春の日差しを浴びれば、複雑な緑の中に僅かな黄色が感じられます。

それは、雪どけの中から顔を出した草木が、意外にも色鮮やかだったり、福寿草の小さな黄色に気がつくあの嬉しい感覚です。もっとも、春のリースはなかなか閃かずにおりましたので、この新作に実は心が躍っております。

 

といいますのも、これはミモザが僅かしか入荷できなかった時、店内にあるもので偶然出来上がったリースだからです。 ChatGPTに「春のリースは?」と訊いたところで、こんな組み合わせはまだまだ教えてくれません。(2023.3)