2026-01-31 15:51:00

ミニ大通の窓辺から 2026

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【ミモザをイタリアから】

 

花屋が「ミモザ」と呼んでいるのは、黄金色の小粒の花をつけたアカシアのことで、アカシアにはさまざまな種類があります。戦後、日本の花屋で多く扱われてきたのが銀葉アカシアです。札幌の百合が原公園の温室に大きな木があり、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

 

同じく札幌の滝野すずらん丘陵公園の「ぽかぽかテラス」にて新年から開花しているのはパールアカシアです。また、相思樹とも呼ばれる柳葉のアカシア・コンフューサは、台湾ではとても馴染み深い存在だといいます。

 

もっとも、ミモザとはオジギソウの学名ですが、南仏やイタリアで主流となっている房アカシアの羽状複葉の形がよく似ていることから、ミモザの名で呼ばれるようになりました。1月の下旬に、イタリアから届くこの房アカシアは、花が大きく、香りもひときわ豊かです。(2026.1)

 

 

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【2月の花コレクション】

 

2月の市場には、地中海沿岸原産の球根花や春の花木が並び、一足早く春が訪れます。店の景色も週替わりで変化し、一年の中で最も花の種類が豊富な季節。いうなれば、2月の花コレクションとでももうしましょうか。

 

まずは、2日のキャンドルマスに合わせた球根付のスノードロップ。そして、フリチラリアやヒアシンスを楽しめるのも、この時期ならではの特権です。続いて、14日のバレンタインに欠かせない、告白の象徴でもあるチューリップ。

 

また、希少なヘレボラス「フェチダス」を手にするため、コルシカ島風のレッスンを設けているのはいうまでもありません。さらに、春を感じるスノーボールやハゴロモジャスミンの鉢植えも店頭に並び始めます。(2026.2)

 

 

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【ラナンキュラス・ラックスについて】

 

ラナンキュラス・ラックスは、日本の育種家が従来のラナンキュラスと、野生のバターカップを掛け合わせて生み出した新品種です。ラナンキュラスの原種であるバターカップは、少年ナイフの歌詞にもあるように、小さくとも強く逞しい性質をもっています。

 

その遺伝子を備えているからなのか、この切り花はたいへん丈夫です。また花弁には、バターカップと同様、抑制の効いた光沢が宿っています。この艶を欧米では「バター」と表現しましたが、日本では光を意味する「ラックス」と名付けられました。

 

生活文化の違いによって生まれる、この美意識の差は、実に興味深いものでありましょう。出始めの頃は扱いに迷い、束ねることを躊躇していた花ですが、近頃はそんな迷いが無くなってきています。(2026.3)

 

 

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【春の出張レッスン】

 

普段、ブーケのレッスンは店内で行っておりますが、お声が掛かれば出張レッスンに伺うこともあって、来月は上富良野町にあるカフェで開催予定です。こちらには春と秋に訪れていて、今回で4回目となります。

 

ご覧の写真は昨年5月の様子です。ブーケを作ったあとはランチをいただきました。上富良野町といえば、夏のラベンダー畑が有名ですが、十勝連峰に囲まれた山の町でもあって、特に遅い春の訪れは、残雪の山が美しい季節でもあります。

 

そういった自然を味わいながらのブーケ作りは、心が本当に豊かになるものです。もし、皆さんにとってブーケ作りが非日常であるならば、私にとってもこの出張レッスンは非日常的な喜びがあります。(2026.4)